空模様

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by チエ on  | 

わからなさへの共感

IMG_1251.jpg

六車由実×里見喜久夫「介護民俗学入門~六車さんと『聞き書き』してみよう」
『コトノネ』20号刊行記念 @下北沢 本屋B&B

六車さんのお話はもちろんおもしろかったのだけれど、
じゃあ実際に聞き書きをやってみましょうということになり、
その聞かれ役となった医学書院編集者の方の話されたことが私にはずばぬけておもしろかった。
「ケアをひらく」シリーズは、この方がすべて一人で手がけているそうだ)


「思っているけれどうまく言えない、とか、わからなくて混沌としていること。
そのできなさ加減に照準をあわせることができたら、そこに賛同してくれる人がいるのでは?」
という点が、本をその人が作ろうと思う源だというようなことを仰っていた。
ここは、わたしが哲学対話にもとめたい点でもある。
賛同してくれる、または賛同したい人はそうそうあらわれないものだけれど、
だからこそ「あ、この話をしてもいいんだ」という人や場に出会えることが最上の喜びだ。

「エビデンスがどうのこうのと言っている人が、エビデンスなんてその程度だと思っている」
とも仰っていた。

こういう話の時によく思い出すのは、会社員時代に仕事としてしていたガスクロマトグラフィ測定のことだ。
気体や液体の成分分析機器なのだけれど、結果には、大きいピークとものすごく細かいピークとが表れる。
大きいピークは主要成分ではあるけれど、他にも細かいピークはおびただしくある。
わかりやすさというのは、このうちの大きいピーク。小さいピークは、わかんなさ。
今の世の中、わかりやすさが求められているようだけれど、
わかりやすいものってあっという間に流れてゆく。
わからないものはいつまでもひっかかりつづける。

こころから共感できることは、「わからなさ」なのかもしれない。
うちで開催している読書と対話の会は、
「わからない」を共有する場であり続けたいなぁとあらためて思う。
(「わからない」と言うことを、できるだけ避けながら)




精神障害者の就労支援をしている施設(施設の方が今日のお話を聞きに来ていた)が作ったカルタを買った。
(なんと、市原悦子さんの読み札音声CDと、かるたの製作風景を写したDVD付き)

話を聞いていて思う。精神障害の方の幻聴や妄想と、
いわゆるスピリチュアルな人たちの「みえないものがみえる、聞こえる」ってのは、
おなじもとにあるんじゃないかってこと。
どうやら他の人には見えないものが見えていたり、聞こえていたりするというところで。

わたしには、自分の見えているもの、聞こえているものが
他者と違っているのか、確かめようがないので
わからないのだけれど。

自分の見ているもの、聞いているものが
他者と同じだなんて、今はもう思えない。

そして、どうやら見えないものが見えるとか
聞こえないものが聞こえる
ってのは、その人の世界でのこと。
他者がそれを特別視して、過剰な装飾をつけているだけなのかもしれない。

IMG_1286.jpg
このあたりがおもしろい。
こういうのもブッククラブでやったりするとおもしろいんじゃないかな。


Category : いつものこと
Posted by チエ on  | 0 comments 

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。