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あん

2015年06月22日 23:52



今日は、「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」だったそうだ。

ここ何年か、ハンセン病に関する情報がなんとなく気になる。
読む小説にも、なにかとこの病のことがとりあげられている。
宮崎駿監督の作品にも、織り交ぜられているということを
私は、監督のいろんな作品をみたずいぶん後になって知った。

元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い

古くから世界各地に存在していた病気で、
古代中国の文書、紀元前6世紀のインドの古典、キリスト教の聖書など、
日本でも「日本書紀」や「今昔物語集」に
ハンセン病を思わせる記述が残されているという。
有史以来、天刑、業病、呪いなどと考えられてきた。

日本では、明治時代に入り「癩予防に関する件」「癩予防法」の法律が制定され、
隔離政策がとられるようになった。
第二次大戦後も「らい予防法」が制定された。
「らい予防法」が1996年に廃止されるまで、世間からはないものとされたように、隔離され続けた。

現在では、治療法が確立され、
日本においてはあらたな患者の発生はほぼないとされている。


先日、映画「あん」をみた。
poster2.jpg


樹木希林さんが演じる、徳江さんは
東村山に実在する「多摩全生園」に暮らしているという設定だった。

満開の桜と、西武線の黄色い電車。
風に舞う花びら、のちの青葉、ひろがり落ちる紅葉。
希林さんはもはや演技をこえて、そのまま徳江さんであって
「いいのよぉ〜…」と、声が風にのり渡っていく。

色彩と風、あわく、そのなかを人はゆきすぎていくんだな。
私は、その声を、どれほど聴きとることができるのだろう。
この生で。


http://an-movie.com/

「見なければ何もない」は徳江さんのことばだ。

私がいなければ、この満月は無かった。木々もなかった。風もなかった。私という視点が失われてしまえば、私が見ているあらゆるものは消えてしまうでしょう。ただそれだけの話です。でも、私だけではなく、もし人間がいなかったらどうだったか。人間だけではなく、およそものを感じることができるあらゆる命がこの世にいなかったらどうだったか。無限に等しいこの世は、すべて消えてしまうことになります。
あん/ドリアン助川著 


先日から書いている、「14歳からの哲学」にも通ずる。その哲学。
世界は、宇宙は、私が存在するからあるのだ。



いい映画だったな。
じわっと涙がでて、じんわりあたたかく熱がうまれる。

原作がすごいんだな。
読まなくちゃ…。




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