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空模様

Archive: 2015年05月

 低きに立つ神

本との出会いは、おもしろいものだ。本屋でも「今日はなにか呼びかけられている」と感じる日はまさにその一冊に出会えるし図書館でも、数多くの本の中から「ここですよー」とみずから存在をアピールしてくる本がある。遠藤周作さんの「深い河」は、どうして手にとって読もうと思ったのかまるで覚えていない。大学を卒業して会社員になって、3年目ぐらいだったと思う。宗教はいらないけれど、信仰はもっているほうがいいそういうこ...

 みみをすます

石神井公園を、津田貴司さんのガイドのもと耳をすませながら歩いた。日曜日の朝、7時。天気予報では、のちのち雨が降るかも知れないという。水気を含んだ空気は、高い樹々に覆われ、森に籠っている。少したたずんで、きこえてくる音に集中していくと水にもぐっていくようだ。「私」という意識が遠のいていく。これまでにきこえなかった音がする。それは、耳でとらえているものなのかそれとも肌で感じとっているなにものなのか。「...

 14歳からの哲学

去年気功について一冊にまとめて本にできたけれど、「書き出せた」ということで満足してしまって私自身はそこで止まっている。池田さんの「14歳からの哲学」は、おこがましくも私が書き出したかったことがそのまんまででも「それ」について、ここまでことばにできているのが本当にすごい。すり寄りたい。P.36言葉は自分の中にある、と君は思うだろうか。なるほど、自分が話し、自分が書く限り、言葉は自分の中にあると言いたくなる...

 【魂を考える】次のキーワードは「残酷」

池田晶子さんの「魂を考える」のなかで何度も読み返してしまう箇所を書き出してみる。「少年Aとは何者か」と題された神戸連続児童殺傷事件、少年Aに関する論考である。P.114「少なくとも、現代という特殊な時代にに至る前の人間の世には、人間ならざるもの、すなわち異界の魑魅魍魎もまた生きていたということを、ある深い納得とともに思い出すことはできるのだ。理屈で理解できないものは「存在しない」とすることによって、理屈...

 魂を考える

池田晶子さんのことは、若松英輔さんを通して知った。先日、図書館で「魂を考える」と目が合い、借りた。借りて、一気に読んだ。最近、書きたいことが浮かばなかったのは若松英輔さんの講座に参加して、私が書いたものを読んでいただいたのだが「よいです。でも、もう一度書いてみてください。感じることの、もう一歩先の地平を見るような心地です」と返信をいただき、なんとなく自分自身のすべてを言い表されたような気がして考え...