パチュリ
2008/04/16(Wed)
私がこうして一人で仕事をするようになる前、
大阪の店で勤めていた時
ほぼ毎日、電車に乗って大阪の街中まで出ていた。

電車を降りて、大きな改札を抜けると
目の前に小さな雑貨店があった。
私は毎日そこに立ち寄って
サンプルで置いたあったオイルを手首に塗って仕事に向かった。

何度嗅いでも、その香りは私を捉えて離さない。
カラダの奥底まで深く届いてくる香りだった。

サンプルを塗るためではなく
ただその香りを嗅ぎたいと思っていただけだったのだが
欲望は抑えられず、手首にクルクルと塗って店を出ていた。
ある日、そこまでするのならと思い、ようやくそのオイルを買った。
本当はもっと早く買えばよかったのだが
出勤前のブルーな気持ちをその店でなだめる
ということが私には必要だったんだと思う。


ロールオンという先端に転がるボールのついた容器に入ったオイルの
その名前はパチュリだった。


パチュリは、墨液のような香りがする。
この香りをつけていたら、店の人から「書道の練習したの?」とよく聞かれた。
昔のシルク製品には、このパチュリ(シソ科の植物。見た目はシソによく似ている。)が
防虫の目的ではさみ込まれていたそうで、年配の方々には懐かしく感じられるそうだ。


精油は酸化がすすむので、フタを一度開けると
使い切るのはできるだけ早い方がいいと言われるが
パチュリなどは熟成していく香りなので、反対に年月が経てば経つほどいいとされる。
私はどうも、この年月を経て深まる類いのものに
ココロを奪われるようだ。


パチュリ、ベチバー、スパイクナード、アンジェリカ
私が土臭いシリーズと呼ぶ精油たち。
ウチに来られた方々には、必ず嗅いでいただく。
単体で嗅ぐと独特で、好き苦手がはっきりわかれる香りだ。

嗅ぐことで、肚が据わる心地がある。
地に足がつく。
アースする。
大地に繋がる。



香りを嗅ぎに雑貨店に立ち寄っていたあの頃、私は今よりずっとずっと不安定だった。
頭でっかちで考えすぎていた。
その不安定さに、「落ち着いて深呼吸しなよ」と言ってくれたのが
パチュリだったんだと思う。

今も大好きな香りだけれど、あの頃よりは使う頻度が減った。



昨日、久しぶりに
ロールオンに、オイルを入れた。
入れたのはパチュリ。
ロールオンでブレンドオイルを作るとしたらやはりパチュリだ。
手首に転がすと、あの頃のうっとりした心地がよみがえる。




気持ちを救ってくれる香りがある。
香りで、気持ちが変わる。

あの時のパチュリが、私の原点。






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香りを運ぶ
2008/03/12(Wed)
HPで精油の販売を先月から始めた。
もうかれこれ一年以上、その会社の精油を使っている。
イロイロ試した結果、品質と値段が気に入った。
イギリスに住む日本女性がネット販売されていたものだが
その人が日本とイギリスを行ったり来たりしているうちに
欲しい時に手に入らないことがままあり
それならばと検索した結果、イギリスのその会社のHPを見つけた。
インターネットが素晴らしいと思うのは、こういう時だ。
なんとなーくの英語でも、メールだと伝わる。
直接取引をさせてもらえることになり、
それならばと、他の人にも共同購入的に声をかけてみることにした。

日本で売られているものが悪いわけではないのだけれど
中間マージンがかかってくるのは当然であるし
生産者との距離が遠くなればなるほど鮮度も失われる。
それはエネルギー的に見てもそうだろう。
不必要に過剰な包材、そして分析表など
その分にかかるコストも、当然精油の販売価格に関わってくる。

ケモタイプという言葉がある。
元来、ケモタイプとは、同じ学名であっても成分的に異なるものを言うはずだったのに
(ローズマリーやタイムなどは、土壌の影響を受けやすい。
ローズマリー・○○やタイム・○○と書かれたものの
○○の部分は主たる成分の名前である。)
いつのまにか、成分的に分析された精油という意味になっている。
成分表がついてこそ、しかるべき精油だと声高にいうアロマ団体もあるが
では、みんなちゃんと成分表を見ているのか。
今回のロットはこの成分が多いわね、などという判断がなされているのだろうか。
私が以前勤めていた店は、そのケモタイプ精油を使うサロンだったが
いつも化粧箱を開けるとさっさと成分表は破棄していた。
「ご家庭でも使用される精油はケモタイプでなければいけません」
と言っていたのに、その、成分表を読み取るチカラは与えていなかった。
私は、成分表は不必要だといっているのではない。
そして、ケモタイプである必要はないと言っているのでもない。
成分表の重要性を謳うのであれば
その成分表を読み取って応用するチカラを付与することが
一番大切なのではないか、と言いたい。
成分表がついている、だけでは何の重要性も持たないと思う。
(医療機関については、別。
ここでは、ごくごく一般の人が使うことを前提に書いている。)

私は成分的に精油を使う気は毛頭ないので
成分表がつくためにかかるコストは削減された精油を使いたい。
もちろん、禁忌成分が入っていることもあるので
成分的なことも知識として得ておく必要はある。
けれども、成分的なことをひとまず横に置いておいて
その人に必要なものは、そのカラダが一番わかっているのだから
香りを嗅いでみるということに勝るピックアップ方法はないのではないかと思っている。
私が大事にしたいのは、疲れた時には酸っぱいものが食べたいとか
甘いものが食べたいとか、そういった自然なカラダの欲求を引き出すことだ。


毎回、精油がイギリスから届くたびにうれしくなる。
遠路はるばるようこそ。
まぁ、日本で販売されている精油もほとんど海外からのものなんだけれど
こうして自分の元に直接届くと感慨もひとしお。
そしてちまちまと納品書を打ち出して、パックして、注文して下さった人の元へ
発送する。
この精油たちが、また届いた人の幸せの元となる。
その間に立てることをシアワセに思う。


********

精油の販売ですが、毎月1日と15日発注にしていましたが
10000円以上ご注文くださる方は、随時受け付けることにしました。
10000円未満の方は、14日と月末をめどにご注文くださいね。

今、ちまちまとショッピングカートの設定をしています。
とりあえず精油だけは全部入力したので、トップページメニューの
通信販売というところから飛んでみて下さい。
あとキャリアオイルとマッサージオイルを入力して終わるはずなのに
なかなかここから進みません・・・。

それからそれから、この間私はオモシロイものを発注しました。
ホピイヤーキャンドルといって、一応ヒーリング法となっていますが
ホピ族の耳掃除とでもいうか、耳にそれを入れて火をつけて吸引させると
ものすごい量の耳あかがとれるというもの。
何年か前におみやげでもらって試したところ、ホントにすごくて
もう一度と思っていたのです。
と書いたところでちょっと検索してみたら・・・
あの、そんな単純なことではない旨が書かれていました。
またもう一度試してみて、ちゃんと調べた上で報告します。。。
でもね、耳の中すっきりはホントです!



********

ブログを読んで、ウチを訪れて下さる方や
通信販売を利用くださる方が結構いらしてうれしい限りです。
お会いしたことがなくても、メールのやりとりができることを
本当にうれしく思います。

なんだか、最近
ますますこうして文字で自分の心象を表していくのが好きになっています。

そして、最近、私はものすごい勢いで本を読んでいるのですが
誰かが書いた小説を読んでいくにつれ、
少し自分でもコトバを使った「創作」がしたくなってきました。
自分の体験しか言葉に表せないと思ってきたのですが
もっと膨らませて、ストーリーを描くこともオモシロイだろうな
と思うようになってきました。

目指せ! 印税生活!!

・・・ではなくて(笑)
もっともっと、頭の中を
大きく、枠を広げて、描いてみたいなぁ
と思う、今日この頃です。。。

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精油使い
2008/02/25(Mon)
友人からのメールに
チエってアロマセラピストっていうより
精油使いのほうがぴったりって感じがするのは
私だけ?
とあり
あ、その呼称はうれしいなぁと思った。
なんか魔女っぽい。
だいたい、セラピストじゃないしな、私。



肉体的疾患に対応するためのマッサージではなく
多くても月一度程度のリラクゼーション。
とりあえず肉体的なトラブルを伺いつつも
私が持っている精油を一通り嗅いでもらって
いい香りだと感じたものをピックアップしてもらって
私が少し補正してまとめている。

その日の、その人だけの香り。

香りを作り上げていく作業が
最近、とみに楽しい。



お料理みたいだと感じる日もあれば
絵を描くみたいだと感じる日もある。


今日は
まだ冬眠しているという人に
春の香りを作ってみることにした。
今ぐらいの春のイメージ。

30mlほどのベースオイルに
 スパイクナード 2滴
 ジュニパー   5滴
 ベイリーフ   3滴
 サイプレス   3滴
 ラベンダー   1滴
 レモンユーカリ 2滴
ぐらい。(アバウトなんです・・・)

一昨日からまた寒くなって、昨日は一日雪が舞う寒さだったが
植物たちは芽を膨らませて、確実に飛び出す準備をしている。
ウチに潜ませている動きに、ひっそりと耳を傾けてみたい。

土の中にうごめくもの。
ぬかるみ。動き出そうとするカラダ。さらさらと流れ出す水。
薄緑色から黄色。

そんなイメージを表したら、上のブレンドになった。




スパイクナードは私の好きな香りの一つ。
土臭さがたまらない。
広い大地、というよりは
肥沃な土壌を思わせる。
ジュニパーは少し苦々しさを思わせる香り。
解毒や浄化の精油として有名である。
春先に苦いものを食べたくなるのは(菜の花のからし和え、大好きです。)
冬の間に蓄積した老廃物を排出させるカラダの欲求なのだそうだ。
ジュニパーの解毒作用は、この香りを嗅ぐと納得できる。
サイプレスは、収縮。
緊張と弛緩、暖かくなってきて緩む日とまだまだ寒さが訪れ緊張する日を
交互に繰り返し、カラダにも自然でリズミカルな動きが出てくる、
その感じを出したのが、サイプレスとジュニパーの組み合わせ。
この二つの組み合わせには、雪の下に流れる水のイメージもある。
ベイリーフは別名ローレル。
ハーブはラテン語で「褒め称える」という意味があり、
競技の勝利者に「月桂冠」をかぶせることでも有名。
ほんの少し甘くシャープなこの香りもまたたまらなく好き。
こういう香りには風を感じる。春の風を吹かせようと思った。
ユーカリやラバンサラでもよかったかも知れないが
私の好きなベイリーフを加える。
レモンユーカリは、ユーカリの一種でレモンのような鮮やかな香りがする。
この香りには、色彩を強く感じる。
ちょうど、菜の花のようなレモンイエロー。
ラベンダーは、その時によって使い方は異なるが
わずか一滴でも、入れることで香りが不思議とまとまり
みんなをまとめるのがうまい人だなぁ
といつも感心させられる。
色のイメージはもちろんうすむらさき。
朝もや。ベール。
薄い衣のような。
包み込むもの。

こんなふうに、私の香り作りは進む。



今日はおまかせだったけれど
お客さんと話しながらピックアップしてもらうと
私一人では思いつかないものができて本当に楽しい。



この間、来てくださった方は
一番はじめにベンゾインをいい香りだと選ばれ
次に気になるのが異国を思わせるサンダルウッド、
そしてグレープフルーツと続けた。
これだけでは私としてはなんだか物足りなく、
やはりここでもラベンダーを一滴。
これだけで、本当にえも言われぬ香りになった。
どの香りも基本的に好きだが、クリーンヒットとなるブレンドは
そうそうでるものではない。
その方が「グレーフフルーツは西洋っぽいイメージで
サンダルウッドは東洋っぽい。なんか東洋と西洋の融合ですね」
と仰ったので、私は「じゃあ、このブレンド名はトルコですね」と答えた。
トルコだけじゃなんだかつまんない感じなので
やっぱりイスタンブールとかにしようかと後から思った。
(注:後で調べてみたらグレープフルーツは西インド原産だった。
ブンタンとオレンジの自然交配種だそうだ。)


適切な使い方を知ることも大切だとは思う。
でも、効能とか、むずかしいことを知ったり
考えるよりも、いろいろ試して実際嗅いでみて
どう感じるか、が一番大事。

においを嗅ぐということは、動物としての本能を
揺さぶる。
いいにおいだと感じたら、勝手にカラダが反応する。


わからない
ならば
他の器官もがんばってくれることとは思うが
それでも興味があるのならば
その欲求は、追いかけてもらいたいと思う。





使い方、知りたいこと
もしあればどうぞメールで。

全部に答えられるかはわかりません。
私も勉強中なので。
でも調べられることは調べて、一緒に学んでいきたいと思っています。


次の精油発注は3月1日です。
もしご注文があれば、今月中にどうぞー。


gabera2.jpg
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アンジェリカのエール
2007/07/28(Sat)
アンジェリカはセリ科の植物で、
大きいものだと2mぐらいの高さにもなるそうだ。

母が昔よく作ってくれたクッキーには
このアンジェリカの砂糖漬けを刻んだものがのっていた。
チェリーの砂糖漬けの赤と、緑色に着色されたアンジェリカ。
その配色だけで、昭和の光景とも言える気がする。

アンジェリカの精油は、その根から蒸留される。
アンジェリカの根は地中深く伸びて支え、養分を吸い上げる。

アンジェリカの精油は
決して万人受けする香りではない。
泥土の香り。
深く地とつながる。
アンジェリカのたくましい根が
体の中にも伸びる。

先日、イギリスからアンジェリカの新しい精油が届いた。

パチュリ、ベチバー、スパイクナード。
私は土臭い香りが昔から好きだ。
アンジェリカは
温泉に行った時によくある薬湯の香りに似ている。
パチュリ、ベチバー、スパイクナードの香りは
少し湿潤な土が私には浮かぶけれど
アンジェリカは、乾いた黄土。
乾いた中でも、しっかりと根を張りたくましく立つ姿が浮かぶ。
(実際のアンジェリカは水を好むので、水辺によく生息するそうだ。)


天の香り
という本を最近また読み返している。

アンジェリカの項には
「へこたれないでがんばれ!
まだ何も失っていないのだから、くよくよせずに前進しよう。
君は強いから決して倒れやしない!」
これがアンジェリカがその精油に託して伝えるメッセージだ
とあった。



この香りを嗅ぐと
下腹から鼠蹊部あたりに
意識がいく。

能や歌舞伎
また日本古来の武術も
下腹部に「気」を集めることを
旨としている。

下腹部に意識が集中すると
下半身全体が揺らがず
少しぐらいの衝撃にも耐えうる体になる。
体に揺らぎがなくなると
心にも迷いがなくなる。
つまり心身ともにぶれない。

ここで言う「体の揺らぎがなくなる」
こととしなやかさは別ものだ。
竹林を思い浮かべていただければいいと思う。
風に揺れるしなやかさと
地を這う強さ。


自信がありそうに見えて
なかなか一歩が踏み出せずにいる私に
いつもいつもココにフォーカスすることを喚起してくれて
前に進むことを促してくれる。
それがアンジェリカの香り。

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一瞬の出逢い
2007/07/11(Wed)
マッサージをするのに使うオイルは
来てくださった方の体調や気分に合わせて
精油をブレンドする。

決まりはほとんどない。
効能で選ぶことも、まずない。

ウチに来ていただいて
そしてお茶を飲みながら
30分から1時間ほど、日常のこと、仕事のこと、体調のこと
つらつらと話をする。
別に意図的ではなく、ホント、世間話する感じ。
その中からその方のことを「探ってるの?」と言われると
まぁ、そうとも言えるが
私としては、ただゆっくりしてもらいたいだけなんだな。
話をするだけで落ち着いてしまう人もいるし
まとまってしまう人もいるし
私が一方的に話をするだけの日もあったりするし
まぁ、ホント色々。
出会いも会話もライブなのだ。


体調とかも一通り聞くけれど
参考に一応聞くだけ。
だって、おかしいことが多いんだもの。
「胃腸の調子はどうですか?」って聞くと
「フツウです」との返答。
「生理の周期は?」
「あ、フツウです。」
フツウって、何よーっ。
あなたにとってのフツウなのか。
それとも世間的にフツウなのか。
・・・まぁ、こういう私も意地悪だね。
問題ないってことなんだとわかるけれどさ、
フツウって、フツウって、何?(笑)
言葉はよく考えて使いたいものです。
というわけで、胃が痛いとか言われても
それが、精油選びに関係してくることはあまりない。
精油を選ぶ際に、肉体的なことで大きなポイントがあるとしたら
肌に炎症があるとか、かゆみがある、妊娠している
それぐらいだな。


香りで何が変わるの?
と思ってらっしゃる方も多いけれど
その香りをキャッチする嗅覚は、本能と直結。
五感の中で、嗅覚は原始脳にダイレクトにつながっている。
(他の感覚は、新皮質と呼ばれる知的な解釈を経る。
いわゆる「人間」らしい行動につながる。)
匂いを嗅ぐことで何かの記憶が引き出されたりすること、
嗅覚が性欲、食欲に直結しているのも私がここにわざわざ書かずとも
みなさんにも経験があることで、ご存知の通りだと思う。


来てくださった方の話を一通り聞いた後で
その人に合いそうな香りをピックアップする。
どんな香りでマッサージを受けたいかも聞いてみる。
単純な言葉でいい。
スッキリする感じ
甘い感じ
何かキーワードになるようなこと。

そうした上で
特に、初めての方にはイロイロ香りを嗅いでもらう。
初めは「すっきりした感じがいい」と言っていた方も
嗅いでみるとイランイランのような濃厚な重い花の香りを選んだりすることも多い。
香りを知らないということもあるしね。
「頭で考えること」と「カラダが求めるもの」
は違ったりするのだ。
あと、香りは嫌いで
どの香りも臭いって言う人もたまにいるけれど
それは、知らない香りに対する防衛反応だとも言える。
オレンジとかグレープフルーツみたいな香りは
よく知っている香りだから、好む人は多いけれど
(実際、柑橘系は食欲にも通じるからね(笑))
嗅いだことない香りは「くさい」になっちゃう。
でも実は「わかんない」だけだったりするのよね。

私の香り選びは、なかなかおもしろいよ。
我ながら。


例1
先日来た人には
別に肉体的にも精神的にもしんどいことはないのだけれど
自分のカラダをなんだか感じたくてと言われ、
また話を聞いていても、彼女のここのところのアクティブぶりが好ましく思え
そのまま落ち着くことなくどこまでも伸びていって欲しいな
と思ったので
『フランキンセンス、ベイリーフ、ペパーミント、ライム』
と、どこまでも軽く飛んでいけそうなブレンド。
名づけて『ジャックと豆の木』。
(もし試してみるならペパーミントは一滴程度で。
ベイリーフとフランキンセンス等量。
ベイリーフは別名ローレル、月桂樹。
肉料理の臭み消しに使われる葉で有名だけれど
勝者の冠に使われることでも知られている。
賞賛、そんな意味でも彼女に使いたいなと思った香り。


例2
なんだかもやもやしているのでスッキリしたいと言っていた友人。
イロイロ嗅いでもらったところ、樹木系の香りがいいと
シダーウッドとティートゥリー、ティートゥリーレモンをピックアップ。
そうだね。
根幹を通ってドンドンと水も流れていく感じで
ジュニパーをプラス。
根っこがないとホントは吸えないけれどね、
でもアンタはもうこれ以上根は生やさなくてよさげだし
今はただ上昇したいよね。
お、すくすく育って葉も出てきた
ということでラバンサラ。
このままだとかなーりスッキリな感じ。
ちょっと、なんというかさ、花咲かせたいよね。
で、彼女が選んだのはクラリセージ。
お、小さな花咲いたな。
・・・でもさぁ、ちょっち小さすぎやしない?
もう少し、虫が寄ってきそうな花でもいいんじゃない?
そうだねー、そうだねー
あ、これがいいかも
とプラスしたのがネロリ。
おおー、豪華。
スンバらしい花が咲いたよ。

この日のブレンドができるに至った会話を再現してみたが
実に楽しい行程だった。




精油を「人」に例えてみたり
その元になった花や樹や葉、根茎のことに思いを馳せたり。

単に本に載っている効能に沿うだけが
精油の使用方法ではない。

もちろん、アロマテラピーの始まりは
肉体的なトラブルに対応するところからではあるが
疲れている時には、甘いものが食べたい
正反対に塩辛いものが食べたい
と、その人その時、それぞれで違うはず。
カラダが欲するものを感じるままに受け取る。
それが、その人のカラダに適しているということなのだ。

本に書かれていることをそのまま鵜呑みにするのは危険だ。
本に、疲れている時は辛いものを摂りましょう
と書かれていても、食べたくなかったら食べないよね。
それと一緒でいい。

今、何が欲しい?
カラダに聞いてみる。
選ぶものによって
自分の状態がわかることもある。

今ここにこれがあると
うれしいな、シアワセだな
そうカラダが感じられるところに
その人にとっての「適切」「適度」という言葉がはまるのだと思う。


ホント、香り選びが最近楽しくてたまんない。
その日、その時、その人の香り。
決まったレシピはない。
香りさえも、一瞬の出逢いだ。

人と人
香りと人
香りと香り

それが生まれる空間があること
私は心からいとおしく思っています。


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