空模様

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Posted by チエ on  | 

Linkいわき

震災後にインターンとして関わったNGOで
2011年12月に「Listenいわき」と題し
いわきに住む方々を東京に招き、話を聞く会を催しました。
そして2012年2月に「Feelいわき」と題し、東京からいわきを訪ねました。

当時のメンバーを中心に
この11月2、3日といわきを再訪しました。
タイトルは「Linkいわき」となりました。


みごとな晴天そのままに、
いつもいわきにはあたたかく迎え入れていただけて
ひたすらありがたいと思うわけです。




一日目は、いわきに住むTさんの案内で
富岡町でブルーベリー農園を営んでいた親戚の御家、
そして夜ノ森の桜並木、富岡駅、楢葉の祖父御宅を訪ね
最後はF2(福島第二原発)でスクリー二ングを受けました。











夜は「Listenいわき」から関わってくださっている
豊間に住むSさんの工務所で宴会。
いろいろな話をうかがいました。
「被災地」とか「福島」とか、ひとつにくくることのできない話です。
こちらから返す言葉がまるで浮かびません。


続かないことばの先には
ここでずっと暮らしていた方々の気持ちがあって
それを誰も代弁できないし、そしてきっと誰も言葉にしつくせない。
ただ、話してもらって、聞いて、見て、感じてもらうより他
仕方のないことだなとつくづく感じました。




宿泊はYさんのご厚意で、小川町の夏井川渓谷そばにて。
夜遅かった割にはみんなすっきり目覚めて、朝の6時半には近隣散策。
まさしく錦秋。すばらしかったです。
見頃は来週でしょうか。




午前中は内郷へ向かい、みろく沢石炭の道を案内していただきました。
http://www.kankou-iwaki.or.jp/news/18115  
ガイドしてくださった三室さんもすばらしかったし、
みろく沢炭鉱資料館の為雄さん(88)の話がまたすごかった。
いわきの宝だと思います、為雄さん。




石炭の道をガイドしてもらった後に、国宝白水阿弥陀堂でお話を伺いましたが、
お堂でお話ししてくださる僧侶のみなさん、
ボランティアガイドの三室さんと資料館館長の為雄さんのもとで
修行されるのがよろしいんじゃないかと思います。
心ここに在らずのお話はちっとも響いてこないものですね。

お話を伺った後、しきりにみんなで
「あのお堂で話してくれた坊さん、あれなに?
あんな話ならテープ録音されたものを聞くとか、
板書されたものを読む方がいいよね」と。
国宝なのだしね、ご一考くださいませ。





炭坑の道を今回はじめて歩きながら、
歴史はかんたんに書き換えられるし、いろんなことが葬られてなかったことにされる
無情で、無常であるとさらにしみじみ感じました。
過去をさかのぼることも、未来を描くことも、どちらも「今」あってこそ。
生きて今ここで出逢えるありがたさをつくづく感じます。




その後、石炭化石館をたずね
いわきで掘り出された三葉虫、フタバスズキリュウ、いわきクジラの化石を見て
炭坑跡のジオラマにふるえ、
古滝屋さんの温泉に入り、一路帰途につきました。


「観光」の語源は『易経』の 「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」にあります。

三葉虫、アンモナイト、石炭、炭坑、温泉、ハワイアンズ、そして原発。
それぞれ、その時代時代にみえた国の光を追った旅となりました。
表面的には一泊二日ですが、2億5千万年という悠久のときを経ての「いま」です。



それにしてもいわきは多彩で多才なおもしろいまち。
震災がなければ知る由もありませんでした。
なにか私にできることをと模索するうちにつながることのできた地ですが、
震災以後、訪れるたびにエネルギーをもらっているのは私の方。
いつもいつも本当にありがとう。
いつもいわきのことを想っています。




いわきを訪れたことのない人たちも
いつか案内したいな。
いろんな方に見ていただきたいです、
いわきのこと。


スポンサーサイト
Category : 福島
Posted by チエ on  | 0 comments 

2億5000万年の旅

いわきを旅するのに
地の歴史をたどりたいと思っている。


三葉虫からアンモナイト、首長竜の化石
そして石炭、温泉、ハワイアンズ、原子力。
ざっと2億5000万年をめぐる旅。

地球上に、パンゲアという大きな大陸があった頃
後世、日本と呼ばれる島はもちろん今のカタチではなく、
そのパンゲアのほぼ真北に位置していたと推測される。
http://ja.wikipedia.org/wiki/パンゲア大陸
http://rocketnews24.com/2013/06/06/337359/


三葉虫の化石が日本で見つかることは
とても珍しいことだそうだ。
いわきでは四倉の高倉山で発掘されている。
三葉虫の化石が発掘される層は
パンゲア大陸として存在していた
古生代二畳紀(ペルム紀)で、約2億5000年前のもの。
http://www.kubinagaryu.com/fossil_koseidai001.htm

またいわき四倉では、
フタバスズキリュウ、アンモナイトなどの
化石も、見つかっている。
この地層は8900万年前のもの。
(そういえば、「あまちゃん」の北三陸でも
琥珀や恐竜の化石が発掘されたという設定があったね。
http://ottsan.blog.so-net.ne.jp/2013-09-28-6


3500万年前には、
海岸沿いは豊かな森や湿原が広がっていた。
繁茂した植物はやがて地下で炭化して、石炭となる。

福島の浜通りから茨城にかけて埋蔵されている石炭は、
首都圏を支えるためのエネルギーとなるが
やがてその位置は石油に取って代わられる。
炭坑斜陽化による収益の悪化を観光業に転じさせたのが
常磐興産の常磐ハワイアンセンター、今のハワイアンズ。
1tの石炭を掘るために40tの湯を廃棄するほどの
湯量があり、その温泉を利用した。



福島県庁は産業誘致のため電源開発に努力していたが
エネルギー改革によって石炭産業と林業が衰退、
あらたなエネルギー源を探していた。
・海岸線が単調
・人口希薄
・30メートルの断崖
という点で福島の海岸は好適地とされた。
浜通りは送電線の建設コストでも有利だった。
正式に原子力産業の誘致を福島県庁より申し入れたのが
1960年5月。
1961年9月より東京電力と交渉をはじめた。
続いて双葉町議会、大熊町議会ともに原子力発電所誘致議決。
1966年6月より埋め立て、敷地造成等の工事を開始。
1971年3月26日、1号機公式運開。
2011年3月11日、東日本大震災。
3月12日15時36分頃、1号炉水素爆発。

…以上、ざざーっと簡単に。



福島の浜通りをいわきから訪ねるならば
富岡町の、現在の警戒地区(帰宅困難区域)
手前ぎりぎりまで訪れ
そして第二原発にて放射線チェックを受けたり
石炭化石館を訪れて悠久の時を感じたり
さらにはハワイアンズのポリネシアンショーは
実はエネルギー政策から転じたアイデアだったことや
温泉の湯はこの地にふりつむエッセンスを含んだものだと
感じることをおすすめしたい。



被災地を訪れるという名目で組まれたツアーで
ハワイアンズを訪れることに対して
「被災地行くのに、そんな娯楽、いいの?」
というコメントを見ることがある。

この地の歴史をたどれば
ハワイアンズを訪れることは
物見遊山では決してない。
ただし、ツアーを主催する側は
それについて、参加者に話をする必要があると思う。


いろんな人をいわきに連れて行って
いっしょにいわきのことについて語りたい。
私が誰かをいわきに連れて行く時には
地理と地質の話は欠かせないもの。







10月5日訪れたいわきアンモナイトセンターにて。



FBで少しやりとりしたことから
いわきという地名と、地盤について調べてみた。

◎いわきの地名
昭和41年、合併の際、往古の奥州磐城の国、磐州、磐城平藩があったことから旧国名「いわき(磐城)」を借名。古くは718年、「続日本紀」に陸奥国石城郡とみえる。「イワキ」の由来は、「石の砦」の意・「イワ(岩)キ(城)」とする説、温泉の湧く場所の意・「ユ(湯)ワキ(涌)」とする説、アイヌ語の「イワ・ケ」(岩のところ)とする説などがある。また木の化石・「石木」が出土したことに由来する説や石炭の出る場所の意・「イワ(岩)キ(木)」とする説もあるという。

◎いわしろ
5世紀当時には現在の福島の領域は、石城国または石背国に属した。
福島県域は岩盤が固くて地震が少ないから「岩代国」と呼ぶ、という説があるが、これは「岩」という文字のイメージから生まれた俗説である。岩代国の由来は石背国にある。石背国の読み方は本来「いわせ」であったが、後に山背を「やましろ」と読むのに習って「いわしろ」とも読むようになったと思われる。明治旧国名では「いわしろ」の読みを採用し、「岩代」の文字を当てた。

◎原子力発電所の建てられた場所は元々どんな場所だったか
http://togetter.com/li/554887


昔からある地名って、大事…。
本当は、簡単に地名変更などしてはいけないんだろうなぁ。



Category : 福島
Posted by チエ on  | 0 comments 

満月と海

20130623-DSCF2440.jpg

震災がきっかけで
福島のいわきに縁ができた。
今も、2、3ヶ月おきにたずねる。

今は、ボランティア活動をしにとか
そういうことでもなく
ただ、「いわきにいきたいなぁ」ということだけで
言ってみれば、定点観測だ。


何年か前に
長崎に足繁く通っていた時期があって
あの頃も、島の海と人と酒と肴が
結局、キーワードだった。

長崎に行っても
いわきに行っても
求めるものは、大きく変わらない。



けれども、
決定的に違うことも
わかっている。

この海に私は入ることができない。

こんなにきれいなのに
どうしてだろうと思う。

どうしてだろうと考えても
答えはでない。

「原発さえなければ」
は答えではない。

きれいな海を前にして
この海とともに暮らしていた人たちの
気持ちはいかばかりかと想像する。

わからない。

もしかしたら、つらくて
海をみることさえできない人も
いるだろう。

わからない。

私は結局、私でしかないから
人の気持ちを想像しても
自分の域をそう簡単に超えられない。

震災がなければ
この海と出会うことも
なかっただろうし
違う気持ちで
この海を見たかも知れない。

どうなのかも、まったくわからない。


ただ、この海が好きだと思う。
そして、いわきに行きたいと思うだけ。


6月23日は、この一年で
月と地球の距離が最も近い満月だった。
海辺からまるくて大きな月を見上げた。

こんな贅沢があろうかと
しみじみ思う。

2013.6.23 満月と海



20130623-DSCF2425.jpg

Category : 福島
Posted by チエ on  | 0 comments 

夜ノ森

20130624-DSCF2527.jpg

福島県双葉郡富岡町夜ノ森。

原発が吹っ飛び
着の身着のまま避難を促された住民。
すぐに帰ることができると思っていた家は
そのまま、人は立ち入ることのできない地となってしまった。

私が夜ノ森のこと、桜並木のことを知ったのはあの震災から。

2年とすこしを経て、2013年5月末
帰還困難区域、居住制限区域に区分された富岡町。

桜並木のあるこの通りが分断され、途中から向こうが
今は立ち入り禁止区域。


「ヨノモリ」というその情感あふれる響きに、
ずっと気をかけていた。

白いタイペックスを着た人たちが
この桜並木を撮影しているのを報道写真で見た。

そこに、自分が足を踏み入れる日があるとは思わなかった。


線量計を持っていかなかったけれど、
帰って調べたら、まだまだびっくりするくらい線量は高かった。
東京で、しばらくマスクをしつづけたあの日々よりも
ずっとずっと高い線量なのに
私たちはさほど躊躇なく車から降りた。
私たちの感覚も麻痺しているのだと思う。

2年半前から、人が住めなくなった町。

日本の中に、こんな場所があること。

言葉では何とも言えない。
ただ、写真でだけ。


2013.6.24 福島県双葉郡富岡町

Category : 福島
Posted by チエ on  | 0 comments 

長い夏

20120903-IMG_2371.jpg


この夏は二週間ごとにいわきを訪れ、
いわきの友人に
「ナルセさん、来すぎです」と言われた。
確かに…。
今回は寝不足なども重なり体力的にキツかったけれど、
でもでも、やっぱり行ってヨカッタと思った。
うざいと思われない程度に、いわきを想うことにする。


それにしても、今回のいわき滞在で
特筆すべきは、湯本にある石炭化石館「ほるる」。
この施設の充実度がすばらしかった。
http://www.sekitankasekikan.or.jp/


さかのぼること8000万年前、
このあたりにはメタセコイアという植物が繁茂しており、
これがはるか悠久の時を経て地圧や地熱を受け、石炭となった。
いわきは首都圏に一番近い炭坑として、
注目を浴びることとなるのだけれど、
石炭産業は1960年代には衰退。

起死回生をねらうべく、炭坑から噴き出す湯を利用して、
常磐ハワイアンセンター、いまのハワイアンズを建設。
(この発想の転換がすばらしい…
名プロデューサーの存在を感じさせるワ。)
映画『フラガール』は閉山前後のこの地域を描いているのだけれど、
炭坑の歴史を知ってからハワイアンズにいくと、
フラガールたちの踊りももっともっと楽しめると思う。

また、日本国内で初発掘された首長竜「フタバスズキリュウ」。
『ドラえもん のび太の恐竜』にも登場した
そのフタバスズキリュウは、いわきで発掘されたんだとか。
・・・知らんかった・・・
【wikiより】フタバスズキリュウ


フタバスズキリュウの存在といい、
石炭ができるまでの過程、炭坑からハワイアンズ、
その歴史を知るといわきという地の豊かさをしみじみ感じられて、
ますますいわきのことが好きになった。

いわきで知り合った人たちを、親戚のように感じている。
東京からバス一本3時間というアクセスのよさが、
わたしの動きを加速させるわけよ。


またあらためて見よう、 映画『フラガール』。 
ハワイアンズでのダンスの感動は、この映画そのまんま。


『ドラえもん のび太の恐竜』もみなくちゃだし
「がんばっぺフラガール」も。

こうして訪れるたびに
あたらしくなつかしいなにかに出会わせてくれる
いわきに感謝を。

Category : 福島
Posted by チエ on  | 0 comments 
このカテゴリーに該当する記事はありません。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。